「ガウスぼかしがクリックできない!」
「色混ぜやぼかしツールが機能してないんだけど!?」
ぼかしは、イラスト制作やマンガ制作において欠かせない必須機能です。
そしてこの「ぼかしできない問題」はクリスタ初心者が陥りやすい問題。
クリスタ(クリップスタジオペイント)とは、プロも愛用する人気No.1のイラスト・マンガ制作ソフトです。
→ イラストソフトはクリスタが一択な5つの理由
→【CPIP STUDIO PAINT 公式サイト】
フィルターの[ガウスぼかし]にせよ[色混ぜ]ツールのぼかしにせよ、原因は共通しているので、どちらの場合でも本記事で解決することができます。
本記事ではぼかしができない理由から、その解決方法まで紹介していきます。
① そもそも選択しているレイヤーを間違えている
ぼかしに限ったことではないのですが、そもそもぼかしたいものが描かれたレイヤーを選択していない限り、ぼかすことはできません。
あたりまえのことですが、案外初心者さんは見落としがちです。
またフォルダーに対してもぼかしをかけることはできません。
複数レイヤーをまとめてぼかしたい場合はレイヤーを結合して、そのレイヤーに対してぼかしをかける必要があります。
- 正しいレイヤーを選択する
- 複数レイヤーの場合はレイヤーを結合する
② 表現色がモノクロになっている
マンガを描くときなど、レイヤーの表現色がモノクロになっている場合はぼかしをかけることができません。
ぼかしとはいわばグラデーションを作るツールです。
白と黒しか使えないモノクロレイヤーではグレー部分を表現できないので、ぼかしができないということなんですね。
[レイヤープロパティ]パレットの[表現色]を[カラー]か[グレー]に変更する
これでぼかしができるようになります!
なおマンガで使用する場合はぼかした後にトーン化しておきましょう!
③ ラスター以外のレイヤーを使っている
[ガウスぼかし]はフィルターの一種なのですが、フィルターはラスターレイヤーにしか実行することができません。
つまり、ベクターレイヤーやテキストレイヤーなどをぼかすことはできないということです。
この場合、ぼかしを入れたいレイヤーを[ラスタライズ]してラスターレイヤー化することで対処することができます。
- ラスターレイヤー化したいレイヤーを右クリック
- [ラスタライズ]をクリック
ただし一度ラスタライズしてしまうと、元のレイヤーとしての機能は失われてしまうのでご注意ください。
トーンレイヤーの場合はどうするの?
さて、トーンレイヤーはどのようにぼかすのでしょうか?
まずトーンには2種類あります。
- ラスターレイヤーをトーン化したもの
- トーンレイヤー
まず①の場合、元がラスターレイヤーなのでそのままぼかしをかけることができます。
そして②の場合、トーンレイヤーにガウスぼかしやぼかしツールは使えないものの、レイヤーマスクにぼかしをかけることができます。
④ パソコンが処理に追いついていない
「なぜかプレビューが反映されない!」
フィルターのガウスぼかし設定画面で[OK]を押しても、プレビューを表示しても何も変わらないなんてことがあります。
これで考えられる原因としては、PCのスペックが処理に追いついていないということです。
またPCのスペック的には足りていても、キャンバスサイズが大きすぎたり、イラストが複雑だったりするとぼかす処理に遅延が発生しやすくなります。
気長に待つか、パソコンを買い替えるか、キャンバスサイズを小さくするか、その両方が難しい場合はぼかしを断念するのも1つの手です。
忘れたころにやってくる…
以上[ガウスぼかし]フィルターや[ぼかし]ツールが使えないときの対処法でした!
今回のぼかしができない問題は、初心者が陥りがちな問題です。
一度解決しても、忘れたころにまたやってくる問題なので、ぜひ本記事をブックマークに入れておいていつでも見返せるようにしておきましょう!
それでは、楽しいお絵描きライフを!