「イラストをレトロな感じにしたい!」
「昭和のモノクロ写真風にしたい!」
「画質の悪いモニターっぽくしたい!」
そんなとき出番となるのが「パーリンノイズ」というノイズ加工の機能です。
わかりやすいように大げさにしていますが、もう少しノイズを抑えて色味なども調整することで、元のイラストとは雰囲気がガラッと違う、新しいイラストが誕生します。
今回は、クリスタを使ってイラストにノイズ加工をする方法を紹介します。
クリスタ(クリップスタジオペイント)とは、プロも愛用する人気No.1のイラスト・マンガ制作ソフトです。
→ イラストソフトはクリスタが一択な5つの理由
→【CPIP STUDIO PAINT 公式サイト】
記事の後半ではノイズ加工の使用例も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください!
ノイズ加工をする方法
さっそくノイズ加工をする方法を紹介しちゃいます。
流れとしてはシンプルで
「ノイズのレイヤーを作って、それをイラストになじませる」
といった感じですね。
ノイズ加工の方法
- 新規ラスターレイヤーを作成する
- 「パーリンノイズ」 でノイズテクスチャを作成する
- 合成モードや不透明度を調整し、ノイズをイラストになじませる
それでは順に見ていきましょう!
新規ラスターレイヤーを作成する
まずは新規ラスターレイヤーを作成します。
ここにノイズのもとを作っていくので、このレイヤーを選択した状態にしておきましょう。
表現色が[モノクロ]だとパーリンノイズが使えないので[カラー]もしくは[グレー]にしておく必要があります。
「パーリンノイズ」 でノイズテクスチャを作成する
[フィルター]メニューにある[描画]から[パーリンノイズ]をクリックします。
するとパーリンノイズの設定画面が開きます。
いろいろ項目はありますが、数値をいじるところは[スケール]だけでOK
キャンバスサイズや用途にもよるのですが、だいたい3〜7くらいにしておけばいい感じになると思います。
あえてノイズを大きめにとってみたり、他の項目を適当にさわってみたり、いろいろ自分で試してみましょう!
「これくらい!」って思ったら[OK]を押して、パーリンノイズを発動させます。
合成モードや不透明度を調整し、ノイズをイラストになじませる
ブラウン管テレビ時代の砂嵐のような感じなったので、これをなじませていきましょう。
合成モードを[オーバーレイ]に変更します。
オーバーレイじゃなくても、いい感じになる合成モードが他にあればそちらでももちろんOK
このままだとノイズまだ激しいので、不透明度を落としていきます。
イラストの色味にもよりますが、だいたい20〜40くらいがいい感じになります。
そしてしっくりくる不透明度にできたら完成です!
ノイズ加工の使用例
ノイズ加工だけでもいい感じにはなるんですが、他にもいくつかの加工を組み合わせることでグンとクオリティを上げることができます。
レトロ風
レトロっぽく加工したイラストです。
人により方法や手順はさまざまだと思いますが、僕はこんな今回こんな感じでやりました。
加工の組み合わせ
- 彩度を落として色をくすませる
- カラーバランスを調整して赤や黄色を強くする
- トーンカーブを調整してのっぺりさせる
- ノイズ加工をする
- 白のベタ塗りレイヤーでオーバーレイ
今回は彩度と落として色をくすませましたが、くすませるのではなくグレースケールにすると、同じレトロ調でもガラッと雰囲気の違うイラストになります!
昭和のモノクロ写真風
「おわかりいただけただろうか…」と聞こえてきそうな、何か不穏な空気を漂わせてくれる昭和のモノクロ写真風加工です。
加工の組み合わせ
- グレースケールに変更する
- トーンカーブを調整してのっぺりさせる
- ノイズ加工をする
- 白のベタ塗りレイヤーでオーバーレイ
- 解像度を落として画質を落とす
どんな素敵なイラストもあっという間にホラー調で台無しにしてくれる。そんな加工です。
画質の悪いモニター風
画質の悪いモニター風と言っていいのか、適切な表現が思いつかなかったのですがこんなやつです。
加工の組み合わせ
- 色収差をする
- グリッチ加工を入れる
- ノイズ加工をする
- ノイズも色収差する
- 線トーンを乗算する
ここからさらに色を抜いてトーンカーブでグリーンを調整すると暗視スコープ風に変身させることもできちゃいます!
いろいろ試してオートアクションに登録しておこう!
いい感じのノイズ加工はできましたか?
「このイラストにしたらどんな感じになるだろう?」
「この調整にしてみたらどうだろう?」
「この加工を加えてみるとどうなるだろう?」
など、たくさんの疑問をもっていろんなことを試してみましょう!
いい調整ができたら、オートアクションに登録しておくと、ワンクリックでノイズ加工を再現できるようになります!
いろいろ試して、自分の引き出しを増やしていきましょう!