オートアクションは、クリスタに搭載されている機能の1つです。
「オートアクションってどんな機能?」
「便利そうだけどなんだか難しそう…」
オートアクションとは、複数の操作を1つにまとめて実行する機能のことです。
アナログではマネできない、あなただけの最強の時短術になります。
- よく使うけど地味にめんどくさい作業
- お気に入りの調整がある作業
- あまり使わないからつい忘れてしまう作業
これらの作業を好きなときにクリックひとつで実行することができるようになります!
しかも時短だけでなく、誤操作などミスの発生も防げる神機能っぷり。
オートアクションは何やら難しそうなオーラを放っていますが、実はそんなことは全くなく、とってもかんたんです。
ただ少しだけ長くなるので前編と後編の2記事に分かれます
記事の内容
- 前編
オートアクションの基本的な使い方 - 後編
オートアクションを用途別にまとめる「セット」の使い方
後編「【クリスタ】セットを使ってオートアクションを用途ごとにまとめよう」
まずは実行してみよう!
オートアクションは最初からデフォルトでいくつか用意されています。
さっそく[オートアクション]パレットを見てみましょう。
デフォルトならおそらく[レイヤー]パレットと同じエリアに隠れています。
[オートアクション]パレットが見つからない場合は非表示状態になっているので、[ウィンドウ]メニューにある[オートアクション]にチェックを入れましょう。
「デフォルト」セットにいろんなものが並んでいますが、このリスト形式に並んでいるものそれぞれがオートアクションです。
オートアクションの実行
オートアクションの実行方法は3つあります。
が、3つ目は後ほど紹介します。
オートアクションの実行方法
- オートアクションをダブルクリックする
- オートアクションを選択し「▶(再生ボタン)」をクリックする
何かしら起こります!
実行結果の確認
オートアクション名の左にある「>(右矢印)」をクリックすると、実行する内容の詳細が確認できます。
そしてオートアクション実行後に[ヒストリー]パレットを見てみましょう!
オートアクション内容書いてあった内容がちゃんと実行されたことがヒストリーで確認できました。
オートアクション実行後に取り消し(Ctrl + Z)をすると、オートアクション全ての取り消しではなく、オートアクション内の操作が1つずつ取り消しされていきます。
タイトル横にある2つのチェックエリア
オートアクション名の横に、2つのチェックエリアがあります。
左のチェックエリア
デフォルトでは全てにチェックが入っています。
オートアクション実行時に、チェックの入っていない項目は実行せずに飛ばされるようになっています。
右のチェックエリア
右のチェックエリアは、そもそもエリアを持たない項目もありますね。
チェックエリアがあるものは詳細設定をすることができ、エリアがないものは詳細設定ができない、もしくはする必要がないようになっています。
オートアクション実行時に、チェックが入っている項目は設定値を変更することができます。
これで実行には困らなくなりました!
それでは自分で新しいオートアクションを作っていきましょう!
オリジナルのオートアクションを作る!
オートアクション作成手順は以下のようになります
オートアクション作成手順
- オートアクションを作成する
- オートアクションの記録を開始する
- 記録したいアクションを実際に操作して記録させる
- オートアクションの記録を停止する
流れとしては、オートアクションの空箱を用意して、実演することでそこに記録していくという形です。
それでは順を追っていきましょう!
オートアクションを作成する
まずはオートアクションの中身を入れるための空箱を作成します。
[オートアクション]パレット右下らへんにある新規オートアクション追加ボタンをクリックし、好きな名前をつけてあげます。
これでオートアクションの入れ物ができました!
オートアクションの記録を開始する
同じく[オートアクション]パレット右下らへんに、見るからに記録を開始しそうな「●」ボタンをクリックすることで、記録が始まります。
ここから、いろんな操作が自動的に記録されていきます。
登録したいアクションがあればその操作を、なければ適当に何かしら普段やっているムーヴをして実際に記録してみましょう!
記録したいアクションを実際に操作して記録させる
記録開始してからの操作が自動的に記録されていきます。
※全ての操作が完璧に記録されるわけではありません(ツールの変更や描画などは記録できません)
ただオートアクションに記録された操作は後から自由に移動・削除・追加ができるので、記録だからと100%寸分狂いないキレイな操作をしなければいけないということはありません。
僕は今回、新規キャンバス作成の1つの操作だけ記録させてみました。
たかだが新規キャンバス作成ですが、ダブルクリックだけでできるようになるのでシンプル時短です。
オートアクションの記録を停止する
全ての操作を終えたら、見るからに記録を停止しそうな「■」ボタンをクリックすることで、記録が終了します。
記録を終了したらオートアクションの完成です。
おや?
新規キャンバス作成だけのつもりが、余計なものまで記録されてしまったようです!
ここからは記録を終えたオートアクションの編集について見てきましょう!
オートアクションを編集する
オートアクション本体や各操作の削除
削除したい操作を選択し、見るからに削除しそうなゴミ箱ボタンをクリックすることで削除することができます。
またオートアクションそのものを選択して削除することもできます。
操作の追加
すでに登録してあるオートアクションに操作を追加したい場合も「●」をクリックすることで記録をさらに追加していくことができます。
ここでのポイントは、記録開始時に選択しているもの。
オートアクション自体を選択している状態で記録を開始した場合、すでに記録してある最後の操作の後ろから、新しく操作が追加されていきます。
オートアクション内にある操作を選択している状態で記録を開始した場合、その選択している操作の後ろから、新しく操作が追加されていきます。
操作の並び替え
各オートアクションやオートアクション内の操作は、ドラッグすることで自由に場所を動かすことができます。
オートアクションの名前を変更する
オートアクション名を変更しそびれて「オートアクション1」のままにしてしまった!
そんな場合でも、後からオートアクション名を変更することができます。
オートアクション名の変更方法
- 名称を変更したいオートアクションを右クリック
- [オートアクション名の変更]をクリック
- 名前を書き換えてエンターキー
ついでですが、[オートアクション名の変更]の下にある[オートアクションの複製]をクリックすると、名前の通りオートアクションが複製されます。
ほぼ同じだけど調整が少しだけ違うオートアクションを登録したいときに複製してから編集すると楽です。
ところでオートアクションを右クリックしたとき何やら「セット」というワードが目に入りますね。
セットとは一体何でしょうか?それでは後編に続きます!