「史上最強の魔法剣士、Fランク冒険者に転生する」シリーズ累計155万部突破しました!

【クリスタ】グリッチ加工でイラストを乱れた映像風にする方法

【クリスタ】グリッチ加工でイラストを乱れた映像風にしよう!
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本記事の内容

クリスタで、イラストを乱れた映像のようなグリッチ加工を施す方法を紹介します。

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さっそくビフォーアフターから!

このかわいいハロウィンコスをした女の子にグリッチ加工をすると…

まるで乱れた映像からこちらを見つめているような感じに!

今回はクリスタでイラストにグリッチ加工をする方法を紹介します。

亀山大河
ちょっぴり大変ですが頑張っていきましょう!
プロフィール
亀山大河

現役の漫画家です!
「史上最強の魔法剣士、Fランク冒険者に転生する(原作:柑橘ゆすら)」のコミカライズを担当していて累計発行部数155万部突破しました!現在も連載中です。

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史上最強の魔法剣士、Fランク冒険者に転生する
史上最強の魔法剣士、Fランク冒険者に転生する
目次

クリスタでグリッチ加工をする前に

クリスタでグリッチ加工をする前に、まずは「グリッチ加工」のおさらいをしておきましょう。
正しくは「グリッチノイズ加工」と言い映像が乱れた風」の加工を指します。
※ グリッチ(glitch): 一時的なシステムエラー

亀山大河
イラストだけでなく映像や写真でも幅広く使われていますよね!

「映像が乱れた風」といってもちょっとふんわりしているので、もう少しだけ具体的に特徴を見てみましょう。

グリッチノイズの特徴
  • ざらざらしたノイズが入る
  • 横線のノイズが入る
  • ランダムにブロック状のノイズが入る(ブロックノイズ)
  • 色のズレが入る(色収差)

加工によってはレトロな映像っぽくなったり、近未来的モニターっぽくなったり、一言にグリッチ加工といってもわりと幅があるのですが、いずれにせよ映像の乱れを表現しているので、どんな作品も一気にデジタル感が出ます

おさらいをしたところで、実際にグリッチ加工をしていきましょう!

クリスタでグリッチ加工をする方法

グリッチ加工は、いくつかの加工を組み合わせて作るのでちょっと大変です。

グリッチ加工の流れ
  • イラストを1枚のレイヤーにまとめる
  • 色収差加工(RGBずらし)をする
  • ブロックノイズ加工をする
  • ざらざらノイズ加工をする
  • 線トーンを乗せる
  • 周りをちょっとだけ暗くする

一通りかんたんな説明はしますが、本記事では特にブロックノイズ加工」を中心に説明します。

亀山大河
加工するイラストの準備はできましたか?

それでは一緒にやっていきましょう!

① イラストを1枚のレイヤーにまとめる

まずはイラストが複数のレイヤーから構成されている場合は、1枚のレイヤーにまとめておきます。

レイヤーを1枚にまとめる方法
  • [レイヤー]パレットで表示中のレイヤーを適当に右クリック
  • [表示レイヤーのコピーを結合]をクリック

② 色収差加工(RGBずらし)をする

色収差加工をして、色をずらします。

レイヤーを1枚にまとめる方法
  • イラストを複製して2枚にし、上のイラストを合成モード[スクリーン]にする
  • 2枚のイラストの上に合成モード[乗算]のレイヤーを1枚ずつ作成する
  • 乗算のレイヤーを赤(R:255 G:0 B:0)とシアン(R:0 G:255 B:255)で塗りつぶす
  • 乗算のレイヤーをクリッピングする
  • イラストを左右にずらす
色収差をする方法

色収差について詳しくは下の記事をご覧ください。

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色収差ができたら、レイヤーを1枚にまとめておきます

ブロックノイズ加工をする

ブロックノイズとは、ランダムに入っているブロック状のノイズのことを指します。

ブロックノイズ加工の流れ方法
  • イラストを上に複製する
  • 複製したイラストを波形で変形させる
  • レイヤーマスクを作成する
  • 塗りの長方形をランダムに作成しまくる
亀山大河
一緒にがんばりましょう!

1. イラストを上に複製する

さきほど色収差加工をして1枚のレイヤーにまとめたイラストを、上に複製します。

2. 複製したイラストを波形で変形させる

複製したイラストを選択した状態で、波形フィルターをあてます。

波形フィルターの使い方

[フィルター]パレットから[変形]を選択し[波形]をクリックする

すると[波形]ダイアログが開くのですが、設定をあわせてほしいのは下の赤枠部分!

あわせてほしい設定
  • 波の形:矩形波
  • 水平比率:100
  • 垂直比率:0
  • 領域外の処理:巻き戻す

[波の数][波長][振幅]は、キャンバスサイズやイラストの雰囲気、個人の好みにより大きく数値が変動しますので、ご自身のイラストと相談しながら設定してください。

だいたい上のイラストのような「原型がわかるかかわらないか」くらいを目安にしましょう!

亀山大河
ちなみにこのイラストのサイズは「1920 ✕ 2719」です

だいたいこれくらいかな?」という数値が見つかったら[OK]をクリックします。

3. レイヤーマスクを作成する

何も選択していない状態で、選択範囲外をマスクします。

波形フィルターでぐちゃぐちゃになったイラストの全体がマスクされ、一時的に消えます。

レイヤーマスクを知らない方は、下の記事で紹介しているのでぜひご覧ください。

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4. 塗りの長方形をランダムに作成しまくる

マスクを選択した状態で、長方形ツールに変更し、塗りのみに設定します。

適当に長方形を作ってみると、長方形を作成した部分がブロックノイズに変身します!

少し大変ですが、ランダムに長方形を量産していきます。

マスクの選択範囲を表示中

これでブロックノイズ加工の完成です!

亀山大河
それでは本筋の手順に戻ります!

④ ざらざらノイズ加工をする

砂嵐のレイヤーを作ってイラストに重ねていきます。

ざらざらノイズの作成方法
  • 新規レイヤーを作成する
  • [フィルター]パレットの[描画]から[パーリンノイズ]をクリック
  • スケールを5前後に設定し[OK]をクリック
  • 合成モードをオーバーレイにし、不透明度を20くらいまで落とす

ざらざらノイズ加工については下の記事で詳しく説明しています!

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さらに応用で、ざらざらノイズ自体にも色収差加工をすることで、より良い感じになります。

亀山大河
ものすごく微細な違いなのですが、こだわっていきましょう!

⑤ 線トーンを乗せる

横線のトーンレイヤーを乗せていきます。

[レイヤー]メニューから[新規レイヤー]を選択し[トーン]をクリックします。

トーンの設定画面が開くので以下のように設定し、細いボーダー状になったら[OK]をクリックします。

トーンの設定

線数:50前後(自由)
濃度:50%
種類:線
角度:0

細ボーダートーンレイヤーが作成されるので、ラスタライズをします。

亀山大河
ラスタライズをするとラスターレイヤーになります!

ラスターレイヤー化した細ボーダーを、合成モード[オーバーレイ]で不透明度30程度に設定し、イラストになじませます。

亀山大河
ここまできたらほぼ完成!最後にもうワンプッシュ!

⑥ 周りをちょっとだけ暗くする

新規レイヤーを作成し、[グラデーション]ツールの[描画色から透明色]で大きな楕円を作り、周りだけ暗くします。

亀山大河
端の処理は「繰り返さない」にしておきましょう!

そして合成モードを[オーバーレイ]で不透明度を40程度まで落とします。

以上でグリッチ加工の完成です!

クリスタでのグリッチ加工をもっと楽にする方法

以上、クリスタでグリッチ加工をする方法でした!

亀山大河
大変お疲れ様でした!

残念ながらこのグリッチ加工、オートアクションで1クリックで実行というわけにはいきません。
ブロックノイズを作成するときに手動で無作為にブロックを配置する必要があるからです。

ただ、ノイズ加工色収差はオートアクションに登録しておくことができます
※ オートアクション:複数の操作を1つにまとめる機能

オートアクションはかなり便利な神機能なので、ぜひ覚えておきましょう!

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とてもクールな加工なのですが、そこまで頻繁に使う加工でもないので、ブックマークに登録しておいて、必要なときにいつでも見れるようにしておきましょう

それでは、楽しいお絵描きライフを!

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