30秒ドローイングは、ランダムに出された画像を制限時間内に描くという、イラスト練習方法の1つです。
「30秒ドローイングってどうやるの?」
「やったらどんな効果があるの?」
今回は30秒ドローイングの効果とやり方について紹介します。
30秒ドローイングとは?
30秒ドローイングとは一言でクロッキーのことで、ランダムに提示される画像を制限時間内に描ききるというものです。
30秒ドローイングとは?
ランダムに出てくる画像を制限時間内に描くイラスト練習方法
3Dモデルのポーズ集サイト「POSEMANIACS」がイラスト練習ツールとしてブラウザでリリースしたのがはじまりです。
クロッキーは「速写」とも言われ、10分程度で素早くイラストを描きあげる絵画技法や、その手法で描いた絵そのものを指します。
クロッキーとは?
10分程度で素早くイラストを描きあげる絵画技法や、その手法で描いた絵そのもの
つまり30秒ドローイングはクロッキーをさらに高速化した「超速写」とも言えます。
30秒ドローイングの効果
30秒ドローイングは効果が曖昧で「意味がない」という声もよく聞きます。
まずはよく言われている効果を見てみましょう。
- 手軽に続けられる
- 描くスピードが上がる
- 素早く全体を把握できるようになる
- 人体のバランスがとれるようになる
素早く瞬時に全体像を把握し、それを描き写さなければいけないのでこのようなスキルがアップします。
30秒ドローイングは意味がない?
効果が得られない原因はハッキリとはわかりませんが、僕は以下が原因じゃないかと思っています。
- 効果が得られるほど続けていない
- 人体の構造を理解していない
- 描いたあとに見直していない
描いたら終わりではなく、描いたあとにおかしいところや自分のクセを見つけ改善していかないとなかなか効果は得られません。
そして骨格や筋肉など人体の構造をある程度わかっていないと、どこがおかしいのか見つけるのが困難だというわけです。
また30秒ドローイングでは上達しない部分があるのも確かです。
- 細部の描写
- 色塗り
30秒ドローイングでは細部の描写や色塗りはしませんので、残念ですが上達は見込めません。
30秒ドローイングのやり方
30秒ドローイングの効果もわかったところで、さっそくやってみましょう!
用意するもの
30秒ドローイングに必要なものはたった3つ
- 紙
- ペン(鉛筆、シャーペン)
- 参考サイト
消してる暇もないのでもはや消しゴムは不要です。
それでは手順に沿ってやっていきましょう!
① 紙とペンを用意する
まずは紙とペンを用意します。
もちろんペンタブでもOK!
② 参考サイトを準備する
PCかタブレットなどで参考サイトを開きます。
今回は30秒ドローイングの元祖「POSEMANIACS」でやってみましょう。
以下のリンクから30秒ドローイングのページに直接ジャンプします。
サイトを開き「START」をクリックするだけで開始します。
また設定から、秒数や何セット連続でやるか、マネキンの色をどうするかなど諸設定ができます。
初めての方はドローイング時間を60秒や180秒など、すこし長めに時間を設定してもいいかもしれません!
③「描く&見直す」を繰り返す
30秒ドローイングが終わったら、描き終えた自分のクロッキーを見直しましょう。
- 無駄な線はないか
- 全体のバランスは悪くないか
- 不自然な部分はないか
- 自分にはどんなクセがあるのか
- どこが苦手なのか
とはいえ考えすぎると沼にはまって抜け出せなくなってしまうので、あまり気負いせず軽い気持ちでやることも大切です。
30秒ドローイングのコツ
① 全体を1つと考える
「まずは頭がこうあって、次に首が〜」とパーツ単位で考えるのではなく、全身で1つと捉えます。
細部を丁寧に見ている時間はないので、全体を素早く的確に捉えることを意識しましょう。
② 人体の構造を把握しておく
骨格や筋肉など、人体の構造に関する知識がある程度必要です。
「人体の構造…?はて…?」
という初心者さんには、以下のイラスト教本をオススメしています!
他にも人体構造の良書をいくつか紹介しているので、よければ下の記事もご覧ください。
③ ディティールは省く
短い時間で描きあげないといけないので、細部を描いている時間はありません。
イラストを伝える上で、自分が「必要ない」と思った部分は省くことを意識しましょう。
④ 丁寧に描きすぎない
パーツごとに丁寧に描いていると確実に間に合いません。
全体を1つと捉え、素早く全身を描いて制限時間内にクロッキーを完成させます。
⑤ 手に力を入れすぎない
あまり力を入れすぎると、線が固くなり描くスピードも落ちてしまいます。
例えるなら「文字をなぐり書く」くらいの脱力感と速度感で描きましょう。
⑥ 一喜一憂しない
たった30秒ですから、理想とは程遠い仕上がりになります。
「全然できないわ、なにこれダルい」
できなくて当然なのに、挫折の原因になりかねません。
続けていくことで徐々に慣れてくるので、一喜一憂するのは我慢しておきましょう。
⑥ これらのことを一気にやろうとしない
「えーっと…全体を1つと考えて…手に力を入れすぎず…それで…」
と、ここで紹介したコツをすべて同時にやろうとするのは大変です。
すこしずつ慣らしていきながら、余裕ができたら1つずつ意識して実行していきましょう。
一番大事なのは続けること
以上、30秒ドローイングの効果とやり方でした!
30秒ドローイングだけで画力が超絶アップするわけではないのですが、それでも練習の一環としてはとても良い方法だと思います。
イラストを上達させるためには、とにかく毎日描くことが大切。
そういう意味では、30秒ドローイングは手軽に始めることができ、習慣化しやすいイラスト練習方法です。
それでは、楽しいお絵描きライフを!