現役の漫画家が、マンガのコマ割りの基本やコツを紹介します。もうコマ割りに悩むことはなくなり、むしろ楽しくなってくること間違いなしです!
マンガは、コマ(イラストが描かれた枠)が集まってできています。
コマ割りとは?
コマ(イラストが描かれた枠)の大きさや配置を考えること
コマ割りはマンガの読みやすさやストーリーの演出など、マンガを描くのに欠かせない技術です。
「コマ割りってどうやるべき?」
「どうすれば良いコマになるんだろう?」
本記事では、コマ割りに関する悩みを吹き飛ばしていきます。
- どこを目立たせるか
- 優先順位を考える
- 1コマ目と最後のコマ
それではコマ割りのコツを1つずつ掘り下げて行きましょう!

現役の漫画家です!
「史上最強の魔法剣士、Fランク冒険者に転生する(原作:柑橘ゆすら)」のコミカライズを担当していて累計発行部数155万部突破しました!現在も連載中です。
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マンガのコマ割りのコツ① どこを目立たせるか
まずはそのページ(見開き)で「何を1番目立たせたいのか」考えます。

そのシーンのコマを大きくとります。


目立たせたいコマは1か所か2か所程度にとどめておきましょう。
1番目立たせたいコマを大きくとる
マンガのコマ割りのコツ② 優先順位
マンガのストーリー上で起こるできごとは、大なり小なり重要度が違います。
例)「モブのリアクションより主人公の表情のほうが大事だよなぁ」
ここで大事なのが、優先順位!
マンガのコマは、優先順位が高いほど大きく、低いほど小さく割ります。


優先順位 = コマの大きさ
マンガのコマ割りのコツ③ 1コマ目と最後のコマ
マンガはペラペラと1ページずつめくりながら読んでいきますよね。
- ページをめくったときに最初に目に入る1コマ目
- 次のページに続く最後のコマ
この2つのコマは、有効的に活用することができます。
1コマ目
1コマ目は、読者がページをめくったと同時に見るコマです。


つまり、前のコマからの流れで目を通すコマとは違い「ページをめくる」という区切りがあってから見るコマです。
1コマ目は読者を1番「驚かしやすいコマ」として使うことができるため、「背景」や「場面転換」などに向いています。



一言で「1番パンチ力のあるコマ」の役割を持っています。
1コマ目で読者の感情を揺さぶる
最後のコマ
最後のコマは見開きで一番左下にくるコマで、重要な役割を持っています。
それは「次のページをめくってもらう」ということです。


最後のコマでのポイントは「キレイにまとめないこと」です。
キレイにまとめてしまうと、一息ついてページをめくることになります。
それも悪くはないのですが「ワクワクしながらめくってもらう」ことがベストです。



最後のコマはキレイにまとめない
コマ割りのコツを参考にした実例紹介


以上、現役の漫画家が教えるマンガのコマ割りのコツでした!
コマ割りはマンガにとって欠かせない技術で、コマ割りをおろそかにすると、せっかくの面白いストーリーが台無しになってしまいます。



本記事はYoutube動画もあり、動画内では実際に僕がコマ割りをしている例も紹介しています。
参考になると思うので、よかったらご覧ください!
それでは、楽しいお絵描きライフを!