パターン(pattern)は日本語で「模様」という意味を持っています。
模様にもいろいろありますが、本記事ではクリスタを使って用意したイラストを規則的に並べるパターンの作り方を紹介します。
今回の内容
用意したイラストを規則的に並べてパターンを作る
クリスタ(クリップスタジオペイント)とは、プロも愛用する人気No.1のイラスト・マンガ制作ソフトです。
→ イラストソフトはクリスタが一択な5つの理由
→【CPIP STUDIO PAINT 公式サイト】
このパターン機能、めちゃくちゃ便利すぎるので頼りすぎ使いすぎ注意です。
パターン機能のメリット
- ちょっとしたイラストでかんたんに背景が作れる
- そのちょっとしたイラストもフリー素材で対応可能
- 一度作れば何度でも使い回せる
- パターン作成後も色やサイズの変更ができ汎用性が高い
- 背景だけでなく洋服の柄などにも使える
そんな超楽で便利なパターン、さっそく作っていきましょう!
今回はこちらの「よくできました」パターンを作っていきます!
記事の後半では超かんたんに作れて超汎用性の高い最強パターンも紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
まずはイラストを用意する
まずはパターン化するためのイラストをクリスタに準備します。
もちろん自分で描いてもOKですが、今回僕は「ICOON MONO」からアイコンを拝借してきました。
パターンは1枚のレイヤーから作られるので、複数レイヤーを使ってイラストを描いた場合は1枚のレイヤーに結合させておきましょう。
レイヤーの結合方法
結合したいレイヤーを複数選択して右クリックからの[選択中のレイヤーを結合]をクリック
※ 元のレイヤーを残したい場合は[表示レイヤーのコピーを結合]をクリック
他にもパターンを作る上でのポイントをいくつか紹介します。
イラスト準備のポイント
- キャンバスサイズは小さめに
- 色は白黒にしておくと使いやすい
- ある程度イラスト周りに余白を開けておく
- 背景は不要
キャンバスサイズは小さめに
パターン化は、このキャンバスが何枚も並んでいく感じになるので、キャンバスが大きすぎるとめちゃくちゃでかパターンになります。
配置してからパターンのサイズを小さくすることも可能ですが、ある程度サイズ感を想定したキャンバスサイズにしておいたほうが使いやすくなります。
また必ずしも正方形のキャンバスである必要はなく、長方形でもOK
色は白黒にしておくと使いやすい
パターンは完成して実際に配置をしたあとからでも、レイヤーカラーを使って色を変更することが可能です。
明確に使っている色が決まっているならいいですが、いろんな色で使いたい場合はイラストを黒くしておくことをオススメします。
ある程度イラスト周りに余白を開けておく
パターンはここで準備したキャンバスが何枚も並んでいく感じになるので、パターンの余白を加味した余白を開けてから整列で中央に持っていきます。
背景は不要
明確に色が決まっているなら背景色もまとめてしまっていいですが、背景無しにしておいたほうが汎用性の高いパターンになります。
イラストの準備ができたら最後に…
最後にイラストを45°回転させておきましょう。
この回転は必須ではないのですが、後ほど理由が明らかになります!
それではパターン化をしていきましょう!
パターン化する
イラストの準備ができたので、これをパターン化させていきましょう!
まずはキャンバス全体を選択範囲する
パターン化をするために、まずはキャンバス全体を選択範囲します。
全範囲選択
Cmd(Ctrl) + Aキー
この理由は、キャンバスを全範囲選択しておかないと余白のないパターンになるからです。
逆に余白を必要としないパターンを作る場合、範囲選択をする必要はありません。
いざパターン化へ!
パターン化の画面に進んでいきます。
パターン化の方法
[編集]メニューから[素材登録]を選択し[画像]をクリック
※ パターン化するレイヤーを選択状態にしておく
すると素材登録の画面が開きます。
なにやらいろいろありますが、設定するのは3か所だけ。
素材の設定箇所
- 素材名
パターン素材として好きなネーミングをする - タイリング
チェックを入れることでパターンになる - 素材保存先
パターン素材の保存先を決める
タイリングにチェックが入れられない場合
たまにタイリングにチェックが入れられないときがありますが、これは「ラスタライズ」をすることで解決します。
ラスタライズの方法
[レイヤー]パレットで対象のレイヤーを右クリックし[ラスタライズ]をクリック
設定が完了したら[OK]をクリック
最後に右上の[OK]をクリックすればパターン化の完了!
先ほど決めた保存先を見てみると、ちゃんと保存されているのが確認できます。
これでパターンの作成は完了しました!
それでは実際に使っていきましょう
パターンの使い方
パターンを設置したいキャンバスを用意したら、保存した[素材]パレットからパターンをドラッグし、キャンバスにドロップすることで、パターンを設置することができます。
パターンの設置方法
素材パレットからキャンバスにパターンをドラッグ&ドロップ
パターンは設置後からも多少いじることができるので、編集していきましょう!
パターンの編集方法
パターンの拡大・縮小と回転
パターンは設置後に拡大・縮小と回転をすることができます。
パターンの拡大・縮小と回転
- 拡大・縮小
パターンの周り8つある塗りつぶされた●をドラッグ - 回転
パターンの上にある○をドラッグ、もしくは周り8つある塗りつぶされた●の周辺をドラッグ
最初にイラストを45°に傾けた理由は、パターンを設置後反対向きに45°回転させてイラストの並び方を変えるためでした!
パターンの色を変更
パターンの色はパターンレイヤーを選択した状態で[レイヤープロパティ]から変更することができます。
これで一番最初に見てもらった「よくできました」パターンが完成しました!
超お手軽パターン参考例
ここで超かんたんに作れて超便利で超汎用性の高い最強のパターンを紹介します。
それがズバリこちら、正方形の左半分を黒く塗りつぶしただけのキャンバスです。
これがどんなパターンになるかというと、まずはストライプやボーダーになります。
これだけでもお釣りがもらえるくらいハイコスパなパターンなのですが、これだけではありません。
パターンを上に複製し、90°回転させて合成モードを変更するだけで、ガラッと姿を変えます。
他にも黒の塗りつぶす幅を変えるだけでまた違ったストライプができるので、ぜひいろいろ試してください。
パターンをそのまま使うだけでなく…
パターンをうまく作ることはできましたか?
もちろんパターンをそのまま使うだけでもいいのですが、もうひと手間加えるだけでまた随分変わってきます。
例えばこちらなんかは、パターンを1つのパーツとして使うことで、アプリゲームのSSRのような、カードゲームのキラカードのような背景にしています。
パターンができたらそれで完成ではなく「ここからさらに何ができるのか?」