「クリスタでアニメーションを作ってみたいけど難しそう…」
いざノリでアニメーションを新規作成しようと思っても、最初の設定からちんぷんかんぷん。
しかしアニメーション制作では、イラスト制作には出てこない聞き慣れないワードが数多くあり、ちょっと敷居の高さを感じてしまいます。
でも大丈夫!
イラスト用のキャンバス作成画面にある[うごくイラストを作る]にチェックで、誰でもかんたんにアニメーション制作ができちゃいます!
それではさっそくアニメーションを作っていきましょう!
① まずはキャンバスを作成する
まずはいつも通りイラスト用のキャンバスを作成するのですが、設定画面下らへんにある[うごくイラストを作る]にチェックを入れます。
※ キャンバスサイズは何でもOK
そしてチェックを入れると、新しく2つの設定エリアが出てきます。
セルの枚数とフレームレートの2つを決めなければいけません。
うごくイラスト設定項目
- セルの枚数
アニメーションに使う静止画の枚数 - フレームレート
1秒間の映像で流れる静止画の枚数
アニメの秒数 = セルの枚数 ÷ フレームレート
今回僕はセルの枚数を6枚、フレームレートを6fpsに設定したので、1秒間に6枚の静止画が流れる、1秒間のアニメを制作する設定になりました。
キャンバスサイズに加え「セルの枚数」と「フレームレート」の2つが決まったらいつも通り[OK]をクリックしてキャンバスを作成するのですが、いつもとは少し違う、見慣れないフォルダとたくさんのレイヤーが出てきます。
アニメーションフォルダーとは
アニメーションフォルダーとは、名前から見て取れるようにアニメーションとなるフォルダです。
フォルダー内に入っているセルが1から順に流れるようになっていて、それぞれが重なり合うことはありません。
② 1枚ずつイラストを描いていく
試しに1枚目のセルに何か描いてみましょう!
1枚目を描き終えて2枚目に移ると、1枚目が下描きっぽく残るので、それを参考に2枚目を描いていくことができます。
前のセルを非表示にしたい場合は、普段のイラストを描くときと同じように目のアイコンのチェックを外せば非表示になります。
またアニメーションフォルダー外で描いたイラストは、アニメーション内で動かない部分のイラストとして使うことができます。
全て書き終えたら、実際にアニメーションの動きを確認していきましょう!
③ アニメーションの仕上がりを確認する
アニメーションとして書き出す前に、どんなアニメーションになるのか仕上がりを確認することができます。
タイムライン
アニメの仕上がりは[タイムライン]パレットから確認します。
タイムラインの開き方
[ウィンドウ]メニューの[タイムライン]にチェックを入れる
すると見慣れない難しそうなものが出現します。
このタイムラインにある再生ボタンを押すことで、制作したアニメーションを再生することができるようになります。
また再生ボタンの両隣は1コマ戻る(or 進む)ボタンとなっています。
タイムラインの操作方法はとても長くなるので本記事では説明しませんが、何も分からず適当にさわってしまうと「え!?なんでこうなったの!?戻せないどうしよう!」となることもありますのでご注意ください。
思い通りのアニメーションが完成していたら、書き出しに移ります。
④ アニメーションを書き出す
アニメーションの書き出し方法
[ファイル]メニューから[アニメーション書き出し]を選択し[アニメーションGIF] or [アニメーションスタンプ(APING)]をクリック
「GIF?APING?どっちにすればいいんだよ!」って話ですよね!
GIFにするかAPINGにするか
比較的新しいアニメーション画像ファイル形式のAPNGのほうがGIFよりキレイになるのですが、対応していないブラウザやアプリがあります。
これからAPINGが主流になっていくかと思いますが、現段階ではまだ発展途上中といった感じです。
拡張子選びの目安
- クオリティにこだわりたいならAPNG
- 幅広く使いたいならGIF
- 明確な用途があるならそこでAPNGが対応しているかを調べる
またAPNGとGIFとでは対応している色の種類が違い、APNGのほうが色数が圧倒的に多いのですが、その分ファイルサイズも大きくなります。
出力設定
今回僕はGIFで書き出すのですが、どちらでも出力設定画面はほぼ同じです。
幅と高さ
書き出すアニメーションのサイズです。
出力範囲
書き出すセルの範囲です。
理由がない限り全てのセルが収まる範囲にします。
フレームレート
書き出すアニメーションのフレームレートです。
最初に設定したフレームレートで書き出します。
ちなみにフレームレートを落とすとこんな感じになります。
ループ回数
ファイルを開いたときにアニメーションを何回繰り返すか設定します。
ディザリング(GIFのみ)
チェックを入れておけば通常のGIFアニメーションよりちょっとキレイなGIFアニメーションになります。
キレイになるのでチェック推奨ですが、若干ファイルサイズは大きくなります。
背景を透過(GIFのみ)
イラストの背景が透明でも、これにチェックが入っていないと背景が白く塗りつぶされた状態で書き出しされてしまいます。
チェックを入れることで、元のイラストと同じように透明な背景で書き出されます。
※ APNG書き出しの場合、背景が塗りつぶされることはありません
余白を削除する(APNGのみ)
用紙を非表示にして背景を透過させた場合、周囲の透明エリアがトリミングされます。
減色する(APNGのみ)
色の種類をGIFと同じ256色まで落として、ファイルサイズを小さくします。
全ての設定を終えて[OK]を押すと、無事アニメーション画像の書き出しが完了します。
書き出したのに画像が動かない
書き出し完了後、ファイルを開いても画像が動かないことがあります。
「ちゃんと書き出したはずなのになんで!?」
例えばMACのプレビューで開いてみると、こんな感じになります。
これはプレビューを表示するアプリがアニメーションに対応していないからだと思われます。
いろんなアニメーションを作ってみよう!
以上アニメーション作成、何かうごくイラストは作れましたか?
今回クリスタの「うごくイラスト」で作ったアニメーションはとても簡易的なアニメーションで、アニメーション制作の入門のような機能です。
本格的なアニメーション制作のステップアップとして、ぜひ「うごくイラスト」をお試しください!
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