ペンタブで線の太さや筆圧に関してお悩みはありませんか?
「自分が描くとなぜか線画が太く(細く)なる…」
「もう少し筆圧で線に強弱をつけたい…」
この原因は、ペンタブの筆圧レベルの設定がデフォルトのままだからかもしれません。
筆圧レベルの設定を変更していなかったら、思い通りの線が描けないのは当然なのでご安心ください。
なぜなら人により筆圧はさまざまですが、初期設定値はみんな同じだからです。
今回は、クリスタでの筆圧レベル設定方法を紹介します。
クリスタ(クリップスタジオペイント)とは、プロも愛用する人気No.1のイラスト・マンガ制作ソフトです。
→ イラストソフトはクリスタが一択な5つの理由
→【CPIP STUDIO PAINT 公式サイト】
それではペンタブの筆圧レベルの設定を変えて行きましょう!
なお全体設定ではなく、ブラシ単位で個別に筆圧設定をしたい場合は別の記事で紹介しています。
筆圧レベルの設定方法
筆圧レベルの設定は以下の手順で設定することができます。
クリスタの筆圧レベル設定方法
- [CLIP STUDIO PAINT]メニューの[筆圧検知レベルの調節]をクリック
- 筆圧からグラフを作成し[調査結果を確認]をクリック
- グラフを微調整し [完了]をクリック
パッと見少しややこしそうに見えますが、設定方法自体はかんたんです。
ただ自分にぴったりの筆圧レベルを見つけるのに少し時間がかかるかもしれません。
それでは、順を追っていきましょう。
[CLIP STUDIO PAINT]メニューの[筆圧検知レベルの調節]をクリック
何かしらキャンバスを開いていないと設定をすることができないので、まずは新規キャンバスを作成しましょう。
次に見出し通り、[CLIP STUDIO PAINT]メニューを開き[筆圧検知レベルの調節]をクリックします。
クリックすると[筆圧の調整]画面が開くので、筆圧レベルの設定を変えられるようになります。
筆圧からグラフを作成し[調査結果を確認]をクリック
謎のグラフがある新しい画面が開きましたね!
※グラフが出ていない場合「筆圧グラフを表示」にチェックを入れてください
筆圧レベルは設定値を上げ下げするようなシンプルな調整ではなく、この「筆圧グラフ」が筆圧レベルの設定そのものになっています。
グラフの見方
縦軸:出力(キャンバスに描かれる線の太さ)
横軸:筆圧の強さ
デフォルトではキレイな比例になっています。
いつも通りの筆圧でキャンバスに何か描き込んでみると、その筆圧をもとにクリスタが自動でオススメのグラフを作ってくれます。
適当に「だいたいこんな形かな?」となったところで[調査結果を確認]をクリックします。
※グラフはこのあと調整するので適当OKです
筆圧レベルの設定をすでに一度調整を終えていて、再度調整しようとしている場合、このステップで何かキャンバスに描き込んでしまうとグラフがまるっと置き換わるでご注意ください。グラフを直接操作して少し動かしてから[調査結果を確認]をクリックしましょう。
グラフを微調整し [完了]をクリック
次の画面に進むと、キャンバスに描き込んでもグラフは変動しなくなります。
なのでキャンバスに線を描いて確認しながら、グラフを手動で調整していきます。
グラフの操作方法
- 点を動かす
点をドラッグする - 点を増やす
グラフ内でクリックする - 点を削除する
点をグラフ外までドラッグする
自分にとって理想のグラフを作りましょう。
グラフが完成したら[完了]をクリックして終了です。
とはいえ「どんなグラフがいいかわかんない」と悩む人もいるかと思うので、それぞれの希望に応じた大雑把なグラフの形を紹介します。
より強弱をつけた線画にしたい場合
デフォルトの直線から少しくぼんだような形にすると、線の強弱が強くなります。
この形にすることで、デフォルトより全体的に線は細くなるのですが、筆圧を強くするとグッと線が太くなり、線にメリハリが生まれます。
強弱を抑えた線画にしたい場合
先ほどとは反対に、デフォルトの直線から少し膨らんだ形にすると、線の強弱が抑えられます。
筆圧が強かろうが弱かろうが全体的に線が太くなるので、メリハリのない線になります。
筆圧が弱い人は…
筆圧が弱い人は、ペンタブの感知する最大筆圧まで圧がたどりつきません。
そのため、最大筆圧までいかずとも最大の太さを出せるようにするのがオススメです。
この形は以下手順で作ることができます。
弱い筆圧で出力を100%にする方法
- 点を作成し、出力100%の位置にもっていく
- さらにもう1つ点を作成し、先ほどの点とほぼ同じところをもっていく
しっくりきたら[完了]をクリック
自分にとって理想のグラフが完成したら[完了]をクリックして終了です。
いろいろ条件を変えて試し描きをしよう!
設定が完了したら、普段よく使うペンやブラシの設定で試し描きをしてみましょう。
「もう少しこうしたいな…」
となればまた再度調整ををして、満足いくまで設定を繰り返しましょう。
この設定1つでシンプルにイラストの出来栄えが変わるので、少し面倒ですがしっくりくる設定を見つけるまで粘りましょう!