こんにちは!漫画家の亀山大河です!
僕は現在「史上最最強の魔法剣士、Fランク冒険者に転生する(原作:柑橘ゆすら)」を連載しています。
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イラスト制作お疲れ様です!
「完成したイラストを見せたいのにSNSにアップできない!」
「イラストはどうやって画像に変換すればいいの?」
クリスタで制作したイラストは「.clip」というクリスタ専用の拡張子で保存されています。
クリスタ(クリップスタジオペイント)とは、プロも愛用する人気No.1のイラスト・マンガ制作ソフトです。
→ イラストソフトはクリスタが一択な5つの理由
→【CPIP STUDIO PAINT 公式サイト】
.clipのままでは、画像としてSNSに投稿したり、友達に送ったりすることはできません。
「書き出し」という機能を使うことで、クリスタで制作したイラストを画像として保存することができます。
今回は完成したイラストを画像として保存する「書き出し」の方法を紹介します。
書き出しって何?
まずは書き出しについて軽く説明しておきますね。
書き出しとは?
編集用データを、誰でも見れる閲覧用データとして保存する方法
クリスタで制作したイラストは「.clip」というファイル形式(拡張子)で保存されています。
そして.clipの中には「1枚の画像としては不要な情報」がたくさん含まれています。
- レイヤー情報
- ヒストリー情報(操作履歴)
- 制作時間情報
- タイムラプス情報


また情報量の多さから必然的にファイルサイズも大きくなります。
- クリスタを持っている人しか開けない
- 画像として使うには余分な情報が多く含まれている
- ファイルサイズも大きい
= 編集用データ
つまり純粋な画像として使用するには次の処理が必要になります。
- 誰でも開けるデータにする
- 余分な情報を削る
- ファイルサイズを小さくする
この役割を果たしてくれるのが「書き出し」という機能になります。
書き出しの方法
それではさっそく書き出しをやっていきましょう!
今回僕は水篠旬くん(俺レベ)のイラストを書き出していきます。


完成したイラストの準備ができたら、下の手順で書き出しを行います。
- [ファイル]メニューから[画像を統合して書き出し]を選択
- 拡張子を選択してクリック
- 保存先を選択する
- 書き出しの設定をして[OK]をクリック
- プレビューを確認し再度[OK]をクリック
少しややこしいように見えますが、慣れると数秒で終わるのでご安心ください!
それでは順にやっていきましょう!
① [ファイル]メニューから[画像を統合して書き出し]を選択
まずは左上の[ファイル]メニューから[画像を統合して書き出し]を選択します。


② 拡張子を選択してクリック
書き出す拡張子を選択します。
※ 拡張子:ファイルの種類のこと
特別な理由がなければ「 .jpg(JPEG) 」でOK


それぞれの拡張子について
まるで初見殺しの選択肢ですが、あまり気にする必要はありません。
- .bmp → 無視してOK
- .jpg → ほぼこれで正解
- .png → 背景を透過したいときに使う
- .tif → 無視してOK
- .tga → 無視してOK
- .webp → 無視してOK
- .psb → 無視してOK
- .psd → 無視してOK
クリスタで使える拡張子について詳しくは別の記事で紹介しています。


僕なんかは「.psd」を使ったりもするのですが、仕事の関係上必要な場合があるため使っています。
③ 保存先を選択する
拡張子を選択したら、次は書き出す画像の保存先を選択します。





④ 書き出しの設定をして[OK]をクリック
さて、ここが初心者にとって鬼門となるエリアです。


設定項目を並べるとこんな感じです。
- プレビュー
- JPEG設定
※ JPEGでの書き出し時限定 - 出力イメージ
- カラー
- 出力サイズ
- 拡大縮小時の処置
- ウォーターマーク
すべての設定を終えたら右上の[OK]をクリックします。
初心者向けなので、余計なことは言わず各設定項目をカンタンに紹介していきます!
1 プレビュー


こちらはチェックを入れておきましょう。
チェックを入れると、最後に書き出し画像の最終チェックができます。
2 JPEG設定
こちらはJPEG限定の設定項目です。


基本的に100でOK
数値を落とすと画質が落ちます。
3 出力イメージ


とりあえずテキストだけにチェックを入れておけばOKだと思います。
チェックを入れた項目が、イラストと一緒に書き出されます。
イラスト内にテキストがあった場合、テキストにチェックを入れておかないと、書き出し後の画像からテキストが消えてしまいます。


「あれ!?文字が出力されないんだけど!?」
となって不意に焦らないためにも、事前にテキストだけにはチェックを入れておくのがベターです。
4 カラー


[RGBカラー]でOK
印刷用の場合はCMYKカラーにします。
RGBとCMYKについて詳しくは別の記事で紹介しています。


[ICCプロファイルの埋め込み]にもチェックを入れておきましょう。
またpngで書き出した場合[アルファチャンネルを書き出す]という項目もあります。


[アルファチャンネルを書き出す]にもチェックを入れておくことをオススメします。
チェックを入れると、背景などが透過した画像を書き出すことができます。
5 出力サイズ


画像の大きさを決める項目です。
基本的には100%でOK



ただキャンバスサイズが大きいとファイルサイズも大きくなるので、圧縮したい場合は比率を落としたりサイズを指定したりします。
⑥ 拡大縮小時の処置


マンガでなければ、[イラスト向き]でOK
この項目は出力サイズを100%以外にしたときの画像の処理方法なのですが、気にしなくていいです。
⑦ ウォーターマーク


ウォーターマークの設定項目です。
ウォーターマークとは?
著作権表示のためにイラストの上に重ねる文字やロゴのこと





これは事前にウォーターマークの設定が必要で、ウォーターマークについて詳しくは別の記事で紹介しています!


またノイズパターンにチェックを入れると、虹色のモヤのようなものが入ります。
⑤ プレビューを確認し再度[OK]をクリック
すべての設定が終わってから[OK]をクリックすると、プレビュー(確認画面)が出てきます。
下描きなど余計なものが入っていないか、必要なレイヤーが非表示になっていないか、最終チェックをしておきましょう。


確認後[OK]をクリックすることで書き出し完了!
晴れて制作したイラストをシンプルな画像データとして保存することに成功しました!



.clipファイルは残しておこう!
以上、SNSなどウェブで使用できるようにする、画像の書き出し方法でした!
「書き出しできたし.clipはもういいや」
ちょっと待ってください!
できれば元の画像データ(.clip)は残しておくことをオススメします!


書き出し後のデータは、レイヤー情報もなく、書き出し時の設定によっては元データより画質が落ちています。
つまり書き出し後の画像データは、修正や編集がとても難しいということです。
元データがあれば何度でも書き出しはできますが、元のデータは消してしまうと二度と戻ってきません。



それでは、楽しいお絵描きライフを!