「テキストを円状に変形させたい!」
「魔法陣って自分で作れるのかな?」
「このオブジェクトを円形にできたらな…」
クリスタでは[極座標変換]というフィルター機能を使うことで、どんなものでもたちまち円形に変形しちゃうことができます。
クリスタ(クリップスタジオペイント)とは、プロも愛用する人気No.1のイラスト・マンガ制作ソフトです。
→ イラストソフトはクリスタが一択な5つの理由
→【CPIP STUDIO PAINT 公式サイト】
この機能を知っておくと、イラスト全体に少し物足りなさを感じるときや、何かしら装飾をしたいときにとりあえず使えるので非常に便利です。
やり方はとってもかんたんで、数秒でできちゃいます!
それではクリスタで極座標変換、早速やっていきましょう!
① 正方形のキャンバスを作成する
まずはクリスタを立ち上げ、キレイな円形にするのに正方形のキャンバスを作成します。
完成する円はキャンバスサイズぴったりのサイズにはならないので、気持ち大きめのサイズで作成しておきましょう。
② 円形にしたいものを書く
円状に変形したいものを、左右いっぱいに設置します。
ただ変形するためには、いくつかのお決まりごとがあります。
レイヤーは1つにまとめる
複数レイヤーを使っている場合、全て結合して1枚のレイヤーにまとめておきます。
※ グループ化ではフィルターを適用することはできません
ラスタライズしておく
テキストやベクターレイヤーの場合、ラスタライズをしておきます。
※ ラスタライズしないと変形ができなくなります
テキストは逆さまにしておく
キャンバスの上が円の内側、下が外側になるので、テキストは上下逆さまにしておく必要があります。
③ 極座標変換で丸くして完成!
[極座標変換]フィルターを使って丸くしていきます。
[極座標変換]フィルターの使い方
[フィルター]メニューから[変形]を選択し[極座標変換]をクリックする
変形方式はデフォルトの[直交座標から極座標]のままで、プレビューを見て気に入れば[OK]で完成、気いらなければキャンセルを押して再度調整をします。
以上で完成ですが、サンプルテキストという文字が少し横に伸びすぎている気がしますね…
文字が横に伸びるんだけど!?
テキストが引き伸ばされるのは、キャンバスの横幅の長さが円周の長さに引き伸ばされているためです。
なので円形にする前に、あらかじめ文字をかなり細長くしておく必要があります。
ちょっとだけ余談ですが、上の空白が円の内径(内側の直径)と同じ長さになり、円状に変形される描写部分の高さは半分に潰れます。
魔法陣だってかんたんにできちゃう
[極座標変換]フィルターを使えば魔法陣っぽいものも楽に作ることができます。
ちなみにこの魔法陣は、謎の呪文っぽい部分は「アトランティック言語」というフリーフォントを使っていて、あとは適当に線ツールで直線を引いているだけです。
魔法陣を青光りさせる方法については、ネオン管を作る方法とほぼ同じなので、以下のリンクの記事をご参照ください。
直交座標から極座標?変形方式について
先ほどノータッチだった[変形方式]について、かるーく紹介します。
かるーく紹介というのも、どういう理屈か文字で説明するとかなりややこしくなるため、実際にどうなるかを見てもらおうと思います。
※ 完全に理解するには高校数学の知識が必要になります
直交座標から極座標
今回イラストなどを円状にするために使ったものです。
キャンバスの上部ほど、変換後に円の中心近くになるようになっていて、最下辺は円が作れないキャンバスの四隅を塗りつぶす形になります。
極座標から直交座標
もはや言葉で表現できない変貌を遂げます。
球面に映り込む
キャンバスの四辺全体が円の中心に集まるようになっています。
アウトライン(輪郭)が円となり、円の外側が透明になります。
アイコンなどにも!いろんな使い方ができる!
以上、クリスタで文字や帯などを円状に変形する方法でした!
[極座標変換]フィルターはアイコン用などの円形フレーム作りでも出番があったりします。
最初は完成後の円のサイズであったり、テキストが横に引き伸ばされたりと、思い通りのものを作るのに何回かトライ&エラーを繰り返さなければいけいかと思います。
しかし必ず役に立つ機能なので、妥協せずに素敵なお絵かきライフを過ごしましょう!